2012/11/28
現在、東京国立近代美術館で開催されている、「美術にぶるっ!」展。
第1部は、重要文化財13点を含む所蔵品のハイライト、第2部では美術館が誕生した1950年代の美術をご覧いただけます。
教科書や画集で一度は目にしたことのある作品が、勢ぞろいの豪華な展覧会です。
そんな名作ぞろいの展覧会を堪能していたら、目の前にこんな段ボールの山が・・・。
実はこちらも美術作品なのです!
作者は、来年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館の出品作家、田中功起。
多彩な活動で知られる美術家です。こちらの作品は、映像とインスタレーションからなる《一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて》。
画面には、美術館の中で段ボールを運んでは、積み上げる・・・という延々と繰り返される動作が映し出されています。そして画面の外にあるのは、映像の中にも登場する段ボールや美術館の備品を積み上げたインスタレーション。
美術館という場所や設備、その中で繰り広げられる行為・・・さまざまな事実に思いをめぐらせてみたくなります。
ぜひ、みなさまも美術館を訪れて、作品をご覧になって、考えてみてください。